「サービスや製品、構造などの仕組み全体」において「一部の人専用品ではなく」「(相対的に)より多くの人が使いやすく」という概念をUD(ユニバーサルデザイン)と言います。
MUD(メディア・ユニバーサルデザイン)とは、視覚メディアのユニバーサルデザインで色や形などを工夫して、高齢者・障がい者・色覚障がい者、外国人などより多くの方々に使いやすく見やすいデザインにしようという考え方です。
MUDでは配慮すべき要素として「メディア・ユニバーサルデザイン5原則」を提唱しています。
見えない・読めないなど、情報の入手を妨げる要因を取り除く工夫。
より快適・便利に使える使いさすさの工夫。
内容がより理解しやすい表現や構成による工夫。
情緒に訴え、行動を誘発するデザインによる工夫。
環境配慮など将来にわたって長く使用し続けらる工夫。
色の見え方や形の認識力は色覚特性や年齢、状況によって異なります。
色覚障がいとは、一般色覚者と比べ特定の色域が差を感じにくくなります。
そのため、一般色覚者と色の見え方が違い、色の組み合わせによっては識別が困難になる場合があります。
一般色覚者の見え方
色覚障がい者(D型)の見え方
一般色覚者の見え方
色覚障がい者(D型)の見え方
40歳代から白内障になる人が増えはじめ80歳代ではほとんどの人に何らかの白内障の症状が現れます。症状は「白っぽく見える」「黄色みがかって見える」「かすんで見える」「二重に見える」など様々です。
若者の見え方
高齢者の見え方
若者の見え方
高齢者の見え方
例えば、災害時にここが避難所であることを知らせるこんな標識。特定の人がターゲットではなく、災害で避難する人すべてがターゲットです。
ただこの標識だけでは視覚障がい者に対しては不十分なので、音声装置や点字などを別途設置する配慮が必要でしょう。
文字が読みやすいよう大きく、コントラストを上げUDフォントを使っています。
漢字にルビをふっています。
英語での表記やピクトグラムを見て意味がわかるようにしてあります。
色の組み合わせを考え同化してしまわないよう識別しやすくしてあります。